第6章「チームで仕事をする」当日の様子
担当:中尾根功嗣
全国から集まる参加者が「東京は寒い」とこぼす様子からも、寒さが厳しさを増す一日となりました。その影響もあってか8名が欠席され、Jチームは2名で本章に臨むこととなりました。意気消沈することなく意欲的に学ぶ姿勢がみられたことをこの場を借りて称したいと思います。
本章の目指すところは、①チームについての理解を深める ②チームづくりを体験的に学ぶ ③チーム運営の要点を理解し実際の職場に活かす
です。今期の看護管理塾も早6回目を迎え折り返しとなるこのタイミングで、改めて共に学ぶメンバーがチームについて考える機会としました。
チームとグループの違いについて、正しく理解をするために言葉の意味に触れました。チームには、目的が必要、参加する一人一人に役割が必要、目的を達成するための段取りが必要。です。一人では成し得ないことに取り組み、目的を達成する・成果の獲得が求められます。
チームと称するグループでは成果が期待できません。
チームの魅力について、担当ファシリテーター中尾根が自ら取り組んできたラグビーや育んできたチームについて、事例を交えながら紹介しました。
更にはGoogle re:Work(https://rework.withgoogle.com/en)より<チームワークのよいチームがしていること>を紹介しました。
①心理的安全性
Psychological Safety
②信頼性(頼りがい)
Dependability
③構造と明確さ
Structure & Clarity
④仕事の意味 Meaning
⑤社会への影響 Impact
※当塾では ④学習することの意味、⑤所属する職場への影響 と置き換えて使用。
5つの項目について、参加者は看護管理塾で所属するチームの現状をどのように捉えているのか「チームの現状診断」を行いました。この結果を踏まえて、本日のワーク:看護管理塾のチームづくりを行ないました。
各チームの目指す姿と診断結果は下記のとおりです。
Aチーム「看護管理塾が終了後もつながるチーム」
診断結果(4名)=①4.8 ②4.0 ③3.5 ④4.5 ⑤4.5
Bチーム「思考を言語化して共有できるチーム」
診断結果(6名)=①4.7 ②4.3 ③3.7 ④4.7 ⑤4.5
Cチーム「看護管理を行っていく上でなんでも相談し支え合えるイカしたチーム!」
診断結果(5名)=①4.8 ②4.6 ③3.8 ④4.6 ⑤4.0
Dチーム「チームの中で批判的に、具体的に検証した看護管理の体験を、各自が自分の物にし、実践につなげることができているチーム」
診断結果(5名)=①4.6 ②4.2 ③3.0 ④4.0 ⑤4.2
Eチーム「経験を語り合い、前へ進む原動力を与え合うチーム」
診断結果(6名)=①4.8 ②4.3 ③3.7 ④4.7 ⑤3.7
Fチーム「自信をもって学び、“ふわっ”とした思いを言葉で表現できるチーム!」
診断結果(5名)=①3.6 ②3.8 ③3.6 ④3.8 ⑤3.8
Gチーム「その場限りの学びで終わらせない成長し続けられるチームになる~効果的な振り返りの時間にする!~」
診断結果(5名)=①4.6 ②4.4 ③3.6 ④4.2 ⑤4.2
Hチーム「あらたな気づきを与え合い元気になれるワクワク!チーム」
診断結果(5名)=①4.8 ②3.8 ③3.6 ④4.4 ⑤4.4
Iチーム「~悩み~を言語化し、解決への「実践力」と「知恵」を生みだすことができてるチーム」
診断結果(5名)=①4.8 ②4.2 ③3.4 ④4.6 ⑤4.2
Jチーム「全員が一人一人の成長を支え合い自分の成長も感じられるチーム」
診断結果(2名)=①4.5 ②4.5 ③5 ④4.5 ⑤4.5
Kチーム「管理者として輝くために自信と勇気をひきだすことができているチーム」
診断結果(6名)=①4.6 ②4.2 ③4.0 ④4.8 ⑤4.4
全11チームが、成果物についてプレゼンテーション行いました。全チームを二分しまずは予選会。教室前方グループからはIチーム、教室後方グループからはEチームが優秀チームとして選出され、頂上決戦に臨みました。厳正なる審査の結果、Iチームが最優秀チームに選出され副賞として【ロクイチほうじ茶ティーバック】を贈りました。おめでとうございました。
全チーム、それぞれの「目指す姿」と「実現させるための具体策」には魅力があります。これからの実践をチーム一丸となって取り組むことに期待します。
中尾根功嗣