【看護管理塾】第3章を実施!

2024年7月20日(土) 公開講座 看護管理塾 第3章を実施しました! 


 みなさまこんにちは。
 看護リカレント教育部です。

 7月20日(土)は、毎月1回、年間10回連続で受講する公開講座 看護管理塾の第3章を実施しました。

 第3章のテーマに入る前に、第2章の「マネジメントに取り組む」を受講後、それぞれの職場に戻ってどうだったかの振り返りを行いました。

 そして第3章。 テーマは「感情の源泉を扱う」です。 
 このテーマについて山田塾長の講義に引き続き、グループワークを行いました。

  




 
 

第3章を終えて、受講生から寄せられたコメントを紹介します。

***** 受講生からのコメント *****


〇第3章を終えて
各チームで発表した際に、山田先生が問題解決思考になっていると指摘された時、ハッとさせられました。
私達のチームも、こうすれば問題解決するという方向性で話していたからです。
もっと自己の感情を掘り下げていくことも重要だったのでは、と思いました。
例えば、怒りの感情の場合「自分には〇〇すべきという考えが強く、相手がそれに反する場合、怒り感情が湧く」「無能だと思われたのでは無いかと感じた時に、本当は不安が強いのに怒りの表出になる」など自己感情の傾向を知ることも、感情コントロールをしながらマネジメントをしていく、一つのテクニックなのだろうと気付けました。

〇自分の事例を振り返り、皆さんのいろいろな事例を伺っている中で、感情コントロールが必要だ、と思ったときにはその相手との合意形成、双方意見の着地点を考える傾向にあると思いました。
しかしその先にあることを管理的視点で本来どうあるべきなのかを考えたら、もっと違うアプローチ、着地点があることに今回の管理塾で気づくことができました。
目先の相手との関係修復に気持ちが偏りますが、本来考えるべき患者や組織、部署全体などに視点が向けられたコミュニケーションを図れるように努力したいと思います。

〇今回のテーマを、昨年看護管理塾を受講した師長と一緒にフォーマットに沿って自分の感情を整理し、お互いに意見交換を行いました。
今回共に怒りの感情でしたが、お互いになぜ怒りの感情がわいたのか、相手にどうしてほしかったのか、自分の考えや思考が全く通じない相手とのやり取りに、怒りから疲労感、諦めに感情が変化していったことを師長と話しました。
「諦めという感情は重いね。今後も何かの時にはあの時も・・・・と今回のことを思い出して気分が重くなるんだろうね。でも、そのうちにこの人はそういう人という認識で最初から関わるようになるのかなあ。そうしたら怒らないで、怒りの感情を最小限にできるのかな。」と終話しました。
自分の感情と向き合う時間は必要だと思います。
私は管理塾で学んでから、必要時には自分の感情と理由を相手に伝える努力をしています。
わかってほしいならば相手をリスペクトして言葉を紡ぐようにしています。
伝えるようになってから関係性が壊れた、悪化したことはありません、そして感情を押し殺して我慢していたころよりも穏やかに関われている気がします。

〇私は今回の感情をマネジメントすることを通して、自分はタテのマネジメントの視点が強すぎたかもしれないと感じました。
現状と理想のギャップをいかに埋めて、組織の目標達成に貢献していくのかを考える時にまずどう組織の統制を図るか、タテのマネジメントを考えていました。
しかし、そこには人の心があって、動くのは人です。
そのヨコのマネジメントを考える時に人の感情をどう捉えるか、その捉え様や発する言葉のひとつで、人の行動変容は大きく異なるのだと学ぶことができました。
置かれた立場により、場の捉え方、見え方は異なる事を念頭に置きつつ、相手が前向きに行動できるような働きかけをしていけるように実践に活かしていきたいと思いました。
そうは言っても、毎日が様々な職種、スタッフとの掛け合いで、譲れない場面もあるのは事実です。
その時に拠り所とするのは、やはり患者にとっての医療であるのか、その拠り所を共通に持ちつつ、多くの人との関りを大切にしていきたいと思えた講義でした。


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コメントをくださったみなさま、ありがとうございました。
次回は9月、第4章でお待ちしております。



聖路加国際大学
看護リカレント教育部